笑顔になる食卓

お料理教室の記録。ほかにも旅や日常のことを書いていくつもり。

映画「パリブレスト~夢をかなえたスイーツ」厨房の緊張感がリアルでした!

映画「パリブレスト~夢をかなえたスイーツ」を観ました。2014年に、パティスリーの世界大会で1位に輝いたアフリカ系パティシエ職人ヤジット・イシェムランの自伝書を映画化したサクセスストーリーです。

 

いきなり少年が、スーパーの棚から小麦粉や卵、バターを次々こっそりポッケに隠して持ち帰るシーンから始まったのには少年の困難な生活環境を考慮したとしても暗い気持ちにさせられますが、自宅のキッチンにもどり、ひとりケーキを焼くが、なかなか納得のいかない仕上がりに落胆。母親はアル中で過酷な環境で過ごしている少年の唯一の楽しみは、里親の家で、団欒しながら手作りのケーキを食べているとき。やがて養護施設で暮らし始めたヤジットは、敷居の高いパリの高級レストランに見習いとして10代で雇ってもらうのだが、その機転を効かせた作戦でチャンスの場を広げ、野宿しながらも必死に学び続け夢に向かう人生模様はキラキラしています!わたしの尊敬するシェフは、「夢をかなえるためにはパッション(情熱)が大切」と言っていました笑。ヤジットが偉大なシェフたちに従事でき、厳しくも愛のある先輩や心を許せる親友に出会えたのは人徳でしょう。チョコレートのコーティングが芸術的なフォレノワールの仕上げの場面には興味津々。ケーキの味をシェフに試されるとき、世界大会で氷彫刻を前に作業する手が止まり突然マニュアルと違う作品を完成させた瞬間、思わず手を合わせて祈ってしまいました。

フォンダンショコラ、フィンガーフランボワーズ、タルトタタン、フィナンシェ、サントノレ!数々の華麗なスイーツに目と心とお腹がみたされました♪♪