笑顔になる食卓

お料理教室の記録。ほかにも旅や日常のことを書いていくつもり。

富士山に登って思ったこと

富士山に登ることになりました。

その前に、ご当地(静岡県富士宮市)のおいしいものを頂いてエネルギーをたくわえます^^

特製しらす丼

添えのわさびやタレにも地元のこだわりがあるそうです。オススメ三島コロッケも!こちらのコロッケ、認定制度というのがあってジャガイモは箱根西山麓メークイン100%使用のものに「三島コロッケの会認定品」のラベルがはられます。揚げたてでサクッサクでほっとするおいしさに活力湧きますね^^

 

 

「沼津カリアゲ」が美味です!

アジの干物を揚げて頭から骨まで食べられる、沼津市内の小学校の給食では定番メニューだそう。

桜海老かき揚げも産地ご推奨。

地元ならではのおいしいに出会えるのも山旅のおたのしみです。

 

 

散策へ。

富士山ふもとに鎮座する浅間大社へお参りにいきました。

富士山の大噴火を鎮めるために、紀元前に祀られた全国にある浅間大社総本宮です。広い境内にある、富士山の雪解け水が溶岩の隙間から湧き出して泉となっている湧玉池の水は、水草がはっきりとみえるほど透明!

旅って、こんなところから心が潤います♡

 

 

静岡県富士市世界遺産センター

海から頂上までの疑似登山が楽しめて、学ぶこともできて、富士山と楽しく交流できる情報がたくさん展示してあります。

富士ヒノキの建築空間にも癒されますね。

 

 

いよいよ出発。

富士山に登るには4つのルートがあります。そのうちの一つ富士宮ルートの登山口、富士宮五合目までバスで向かいます。

標高2.380mと最も高い位置からスタートできて頂上までいちばん近いコース!でも全体的に岩場が多く傾斜はやや急。気を引き締めて登ります!

ここでも体温チェックと、富士山保全協力金1.000円(任意)を記念バッジと交換します。

 

 

空気の薄い中、ザクッザクの溶岩道の坂を一歩一歩進んでゆきます。

六合目。

睡魔がおそってきました!だんだん集中力もおちてきて酸欠の症状が。と思ったら!すかさずSO2食べる酸素を補給。とても役に立ちました。高山病の兆しが出たらこれです。(個人差にもよる)

 

外国人もたくさん富士登山を思い思いに楽しんでいますね。世界文化遺産の美しさは世界中のひとを惹きつけているんですね。

 

 

七合目には20年前に新築された新しい山小屋と、人力でつくられたという昔レトロな元祖山小屋が佇んでいます。

下界の景色に感動しながら一息ついて、また上を目指します!

 

 

八合目で御殿場コースと合流。今回泊まるお宿の赤宕八合館にたどり着きました。

登山用のストック、金剛杖を持っている登山者たちは、各合目の山小屋で記念の焼印を入れてもらっていますネ。

そういえば亡き父の富士山登頂記念の金剛杖も実家に飾ってあるなあ...

家族で父が運転する車で5合目まで行き馬に乗ったり溶岩道を歩いてみたり河口湖で水浴びしたり。子供のときの思い出が浮かんできました。

 

チェックインを済ませてようやく重たい荷物がおろせました。身軽になったところで山頂へ。八合目から上は残雪がべったり付いている斜面も見えました。標高3.220m空気が薄く、だんだん体が重くなってきた~

 

 

九合目まで登ると伊豆半島駿河湾が見渡せます。

 

いつも新鮮な発見をくれる山は私にとって人生のリズムの一つになっていました。リズムって、ひとによって違うと思うけど... お料理も同じです^^リズムですよね。

これからも、リズミカルにテンポよく前に進むことが目標^^

 

 

長い長い道のりでした。

山頂にある浅間大社の奥宮に上がらせていただき手を合わせました。

富士山頂から噴火口を見下ろす。

日本一高いところにある郵便局。

遥かむこうに3年前に登った金峰山が見える。

 

景色を眺めながら浮かんでくる幼き日々の思い出。思いもよらぬいろんな記憶が蘇ってくるから不思議。

 

富士山はゴミ一つ落ちていなくて美しく保持されています。

ここから剣ヶ峰の山頂まであと30分。

足がだんだん筋肉痛になってきた汗。

 

 

富士山のてっぺん剣ヶ峰3.667m。

「日本最高峰剣ヶ峰」と石碑に刻まれてあります!

連日30℃超えの猛暑日でしたが、ここは6℃

 

 

山小屋の赤宕八合館に戻ると、お夕飯のカレーのいい香りがしています。

天皇陛下が皇太子時代に初登頂されたときに宿泊されて召し上がったカレーライスは今でも同じレシピで作られているそうです。それ以来、登山者からプリンスカレーの愛称で親しまれるようになったとか。ごはんは地元御殿場産のこしひかり。手作りでおいしい!おもわずおかわりしました笑。

 

暖かい食事と寝る場所が確保できるのは山小屋あってのこと。山小屋に多くを期待してはいけません笑。山好きの皆と共同生活を楽しむくらいのゆとりな気持ちで^^

水も山では貴重で高価。でも脱水症状になる前に摂取量とタイミングに合った水分補給が必要です。

 

 

お天気が安定した夏の日なら初心者でも登れる富士山。でもそこには、3.000mを優に超える標高、天候の急変が立ちはだかっています!

下山では突然の暴風雨でびしょぬれに涙。突風に飛ばされそうだった!あ、帽子吹き飛ばされました涙。いろんないろんなドラマが待ち受けているけど、初めての景色、初めての自分にいつも出会えるのが山。