笑顔になる食卓

お料理教室の記録。ほかにも旅や日常のことを書いていくつもり。

フランスの家庭料理クラスより

 

赤ガレイが旬を迎えています!赤ガレイといえば家庭では煮付けが定番。今回レッスンでは、赤ガレイとジャガイモのブレゼBreise(=フランス料理の蒸し煮)を素材にむらなくじっくりと火を通して凝縮した味わいに仕上げる調理法でつくりました。フライパン一つでできるお手軽な家庭料理です。

ワインは、仏アルザスドイツ国境でつくられる、さくらんぼやいちごのアロマ香るチャーミングな味わいのロゼ。日本のうららかな春の日和にぴったりな大人気のドイツワインです。

 

ガトー・ショコラ・ド・ナンシーは、フランス北東部ロレーヌ地方の都市の名前を冠するナンシーNancyのチョコレート菓子。ナンシーは、18世紀に王様が宮廷をかまえて栄えていたという土地柄、当時はまだ高価で貴重だったチョコレートや砂糖、めずらしいアーモンドなども容易に手に入れることができたのでしょう、他にも有名なお菓子、たとえば、ババ、マドレーヌ、マカロン・ド・ナンシーなどもこの町で生まれています。ナンシーのガトーショコラは、チョコレートに加えてアーモンドのリッチな風味が楽しめます。

北陸ガス料理教室

ガスの最新便利機能で楽しくお料理しましょう

春のワンプレートランチ

 

3月レッスン、テーマは「春のワンプレートランチ」です。どれもシンプルですが、ひとつひとつ基本の視点から取り組むと多くの学びがありますね。ワンプレートにもられた気取らない家庭料理は家族やお友達と気軽に楽しむテーブルにぴったりです。

menu

冬菜のフランドル風 Legumes a la flamandes

じゃがいものエクラゼ Ecrase de pomme de terre

岩船豚のピッカータ Piccata de porc

鰊ときゅうりのマリネ Harengs marines aux cornichon

 

 

教室は桜が満開です🌸レッスンにご参加の、フラワーデザインの先生としてもご活躍のMさんから頂いた「春」!!

教室に通われるみなさん、お仕事や子育てでお忙しい方が多いので、こちらもできる限り手間を減らした実用的なレシピをそろえています。

Mさん!ありがとうございました。

 

ワインのクラスでは、イタリアトスカーナ地方の洗練された味わいのサンジョヴェーゼをお料理と楽しみました。

教室はきょうも賑やか^^みんな笑顔あふれています。

Cooking Studio M 料理教室 3月レッスンより 

おうちで美味しい!フランス地方菓子

 

今月のレッスンで、フランス地方菓子のマドレーヌを紹介しています。

バター、小麦粉、卵、砂糖、ベーキングパウダー、お好みでアーモンドパウダーやはちみつ、ブランデー、バニラなどの香料を入れてつくるシンプルなお菓子、でも美味しくつくるには奥が深いです。今回は、ココア風味の香ばしい甘さに仕上げています。

ユニークなこのお菓子のエピソード。「18世紀、フランス・ロレーヌ地方の王様が宴会のさい、菓子職人とけんかをしてお菓子を作ってもらえず、急きょメイドにつくらせたところ、そのお菓子がたいそう美味しく、王様はいたく感動、お菓子に彼女の名前をつけた」そうです。

マドレーヌは、コメルシーの町の銘菓となり発展します。

お菓子はあまりにも有名になると、多くの町や他の国までが「うちが発祥の地」と主張する。でもこれが一番すてきなエピソード。

明日のレッスンでも、ぷくっと膨らんできれいな丸いこぶができるマドレーヌをつくります^^

Cooking Studio M料理教室3月~レッスンより

 

鉄道開通によりパリに持ち込まれてヒット商品となったマドレーヌ。

コメルシー駅のプラットホームでは、女性たちが木箱に詰められたマドレーヌを列車が到着すると販売していたそうです...

wurzburg.exblog.jp

寒い季節の煮込みとチーズ料理

 

「火にかけた鍋」という意味のフランスの伝統的な家庭料理、ポトフをつくりました。やさしい火加減でコトコト煮込むことが、スープが澄んで奥深い味わいが引き出されるポイント。身近な食材をたっぷりと使って、できるだけ手間なくおいしく作れるレシピにしました。

ポトフは作る楽しみ、そしてアレンジして食べる楽しみがあるものです。寒い日の食卓に役立てていただければうれしいです。

 

モンドールがいい感じで食べごろです^^

季節の風物詩として人気のモンドールは法律で定められた期間限定で製造・販売されているチーズです。ということで食卓でモンドールが楽しめる季節は冬から春にかけての寒い時期。ちょうどボージョレー・ヌーヴォーやクリスマス時期とも重なりイベント的な楽しみ方はもちろん、年が明けて春を迎える頃のモンドールは、熟成がさらに増し手深みのある味わいが楽しめます。

アルプスの豊かな牧草地では、春と夏にミルクが多く搾られ、熟成された大型のチーズが越冬用として造られています。夏が終わり、やがて秋から冬になると牛たちのミルクの量は少なくなり脂肪分は増えるため、なめらかでとろりとした質感のチーズになります。そこで誕生したのが小型で濃厚なモンドールです!柔らかなチーズの形を保つために、エピセ(モミの木)の樹皮に包まれて熟成、出荷されます。何世紀にもわたり、この伝統的な製法で標高700mを超えるフランスとスイスでつくられているチーズ。旬の野菜と組み合わせておいしくいただきました!

越後天然ガス料理教室

ガスの最新便利機能で楽しくお料理しましょう

スタンダードなカヌレが好き

 

外はカリッ、中はもっちりとした食感が楽しめるシンプルなものから、フレーバーやデコレーションに趣向を凝らしたアレンジ系まで日本発祥のカヌレが続々登場していますね!教室では芳醇なラムとヴァニラの香りを味わえるスタンダードなカヌレを紹介しています。

Cooking Studio M料理教室2月レッスンより

 

2月のフランス家庭料理

 

Cooking Studio M料理教室開催中。今月も身近な旬の食材を大切に、フランス地方に伝わる料理とお菓子を楽しみます。

前菜は、バナナとブルーチーズのチョコレートソース、さばのソテー、菊芋ハーブ風味のワンプレート。仏オーヴェルニュ地方のブルーチーズは、バナナと合わせてチョコレートソースとアクセントの胡桃も添えて。旬の真サバは一口サイズのソテーに。オリーブオイルで表面カリっと中身はふんわり焼き上げます。栄養の高さが注目の菊芋は、カリっと食感とディルの香りさわやかな味わい風味のバランスのよいピクルスに。

 

17世紀のフランスで当時流行したという牛肉と人参の煮込み(ブッフ・ア・ラ・モード)は、たっぷりの赤ワインとハーブも加えて重量感のある鍋でじっくりコトコトかたまりの肉を柔らかく煮込む、寒い季節に温まるシンプルな家庭料理です。

 

ワインのクラスでは、凝縮した濃厚な果実味のスペイン・リオハのテンプラニーリョ種とマリアージュをたのしみました。リオハのワインといえば伝統的にアメリカ産のオーク樽で熟成され、バニラの強い風味が特徴でしたが、現代ではエレガントでより繊細な味わいに。日本の食材にもぴったり寄り添います。時代と共に変わりますね、ワインっておもしろい。

 

少し前にもブームになりましたが、カヌレ人気が再燃しています。カリっとした表面の中身はラム酒とヴァニラ香るモチモチのカスタード生地のバランスが大好きなスイーツ。フランス、ボルドー生まれの郷土菓子の味わいをぜひレッスンで体験してもらいたい^^

 

ボルドーのカヌレ

 

お料理教室でボルドーカヌレをつくりました。ボルドーといえば言わずと知れたワインの銘醸地。赤ワインの熟成中に出る澱(おり=渋み成分)を取り除く作業に、当時は卵白が使われました。ワインの中に卵白を入れると澱を吸いつけて底に沈み、その後、上部の澄んだワインだけを瓶詰する。ボルドーのほとんどのシャトーで行われていたため、大量の卵黄が余った、その活用として考え出されたお菓子です。

カヌレは、18世紀からボルドー修道院でひっそりと作り続けられていましたが、1985年にカヌレ協会が誕生してから多くの人に知られるようになりました。カヌレを美味しく作るため、型の内側には蜂の巣の成分の蜜ろうを塗るのが伝統です(教室ではバターをぬります!)。フランスの修道院では、ろうそく作りのため、みつばちを集めて蜜ろうを作っていたそうです。修道院とお菓子はそんなところでも接点があるのですね。

外はザクっと香ばしく、ラムやヴァニラの華やかな風味香るもちっとした中身のコントラストがおいしいカヌレの秘訣です。今週、来週のくらすでもおたのしみに。

Cooking Studio M料理教室2月レッスンより