今月のレッスンで、フランス地方菓子のマドレーヌを紹介しています。
バター、小麦粉、卵、砂糖、ベーキングパウダー、お好みでアーモンドパウダーやはちみつ、ブランデー、バニラなどの香料を入れてつくるシンプルなお菓子、でも美味しくつくるには奥が深いです。今回は、ココア風味の香ばしい甘さに仕上げています。
ユニークなこのお菓子のエピソード。「18世紀、フランス・ロレーヌ地方の王様が宴会のさい、菓子職人とけんかをしてお菓子を作ってもらえず、急きょメイドにつくらせたところ、そのお菓子がたいそう美味しく、王様はいたく感動、お菓子に彼女の名前をつけた」そうです。
マドレーヌは、コメルシーの町の銘菓となり発展します。
お菓子はあまりにも有名になると、多くの町や他の国までが「うちが発祥の地」と主張する。でもこれが一番すてきなエピソード。
明日のレッスンでも、ぷくっと膨らんできれいな丸いこぶができるマドレーヌをつくります^^
鉄道開通によりパリに持ち込まれてヒット商品となったマドレーヌ。
コメルシー駅のプラットホームでは、女性たちが木箱に詰められたマドレーヌを列車が到着すると販売していたそうです...