笑顔になる食卓

お料理教室の記録。ほかにも旅や日常のことを書いていくつもり。

発酵のまち上越のワインと日本酒

 

ソムリエ協会新潟例会セミナーに出席しました。

講師は田崎真也会長です。田崎氏の世界最優秀ソムリエコンクール優勝から記念の20周年ということで感謝の集いに僭越ながら私も参加させていただき、それ以来8年ぶりです。いつまでも現役でなんて若々しい。良い年の重ね方をされているお手本だなぁと。

さて、本題にもどります。テーマは「発酵のまち上越のワインと日本酒」。新潟県上越市は、世界でも有数の豪雪地帯、といっても気温は氷点下になることは珍しいんですね。特に今は、私が子供の頃と比べたら氷柱がぶら下がる風景を目にすることは稀です。おのずと湿度も高くなるということで微生物にとっては住みやすい環境で発酵の文化が根付くのだそうです。

 

テイスティングは、上越のワインと日本酒が心地よい順番で流れてとてもおいしく、さすが日本のトップソムリエのセレクトには感心させられます。

新潟市の石本酒造が45年ぶりに新商品として世に送り出した越乃寒梅「麗」からスタートです。

 

さて、ワイン酵母の研究では岩の原葡萄園の創業者の川上善兵衛氏が有名です。上越の風土で造られたワインは「スルメイカの一夜干し天ぷら」や「のどぐろ塩麹じめ」などと合わせたくなる(田崎氏からのコメント抜粋)^^

善兵衛氏の想いが形になった中心的ワインなどがグラスに注がれます。

 

 

 

ラベルがレトロでかわいい上越市の武蔵野酒造スキー正宗の復刻版!

こちらは上越の郷土料理「スキー汁」や「ニギスの煮つけ」とぜひ合わせてみたい。

 

 

 

お酒と郷土料理のマリアージュをまるで実際に体験しているような気分になってしまう田崎氏の優雅で上品なテイスティングコメントに終始うっとり。

 

 

越淡麗という新潟の酒造業者だけに使うことが許される酒造好適米から造られた日本酒「すきーまさむね純米大吟醸」は、郷土の温もりが感じられる心に響く繊細な味わいでした。