笑顔になる食卓

お料理教室の記録。ほかにも旅や日常のことを書いていくつもり。

進化し続けてます!新潟のワイナリー

 

角田山のふもと越前浜の砂丘に広がる新潟ワイン村にあるカーブドッチで、久しぶりに新潟ならではのワインをゆっくりと味わいました。

乾杯はスパークリングです☆シャンパーニュ同様「瓶内二次発酵」という手間暇かかる醸造法で造られているカーブドッチのスパークリングワインは、ラベルデザインも上品で、柔らかな口当たりが印象的!正式なお席にももちろんぴったりですね。この日は秋の収穫祭真っ最中でした!

カーブドッチが、新潟の海と砂の土壌にワイナリーを切り開いてもう30年になるんですね!当時の日本はまだ輸入ブドウでワインを造り、それを国産ワインとして販売していたワインも多かった時代です。そんな中、カーブドッチは「国産ブドウ100%でワインを造る!」と掲げ、さらに新潟の海沿いという、まだワイン未開の地で「世界に誇るワインを造る!」と大きな挑戦を秘めてのスタートでした。今ではワイナリー数も5軒に増えて「新潟ワインコースト」として風土の個性をいかした多彩なワインを次々と展開しています。

 

「アルバリーニョ」とラベルに大きく書かれたワインが目を引きます。アルバリーニョは、大西洋岸に広がるガリシア州で最も栽培されている耐病性の高い白ブドウ。多湿で年間降水量が新潟と同等程度と多い。そんなところから、新潟でもいけるんじゃない?今それが確実に躍進しています。アルバリーニョの畑は面積もどんどん広がり、いま新潟で最も増加中。酸も果実味もバランスよく、海に面した新潟の魚貝料理にもしっかり寄り添ってくれるんです。

さて、お次は動物の名前がそれぞれワイン名となってラベルにもイラストが描かれている「どうぶつシリーズ」のペンギン登場♪♪ブドウ品種はケルナーです。ドイツ生まれで寒いの大好きなケルナーは北海道、長野に次いで新潟は全国第3位の主要産地。みずみずしくて優しい柑橘風味の中に奥ゆかしさも感じられる美味しいワインです。和食とも合わせやすいし。

 

フェルミエさんも絶賛仕込み中でした!ワイナリーは一年のうちで一番忙しい時期を迎えています。とても清潔感あふれる作業場。あちこちからブドウがポコポコと醗酵している音や甘い香りが蔵中に立ち込めます。畑違いや発酵違いの発酵中のワインを4種類も!試飲させていただきながら醸造家本多氏の解説を伺う。自社畑へとご案内いただき、たわわに実ったカベルネ・フラン、密植して植えられるピノ・ノワール、垣根仕立てのアルバリーニョも!こだわりの栽培についてもみっちり2時間の授業!ワイン造りへの熱い想いが伝わりました。

 

新潟ワインの好きなところは、決してマリアージュの相手(お料理)の邪魔をしないところ。料理の美味しさをさりげなく引き立ててくれる奥ゆかしさを持ち合わせているところです。

 

続いては、ドメーヌ・ショオへ。醸造家小林氏が掲げる「シンプルに自然に造る」コンセプトワインをテイスティングさせていただきました。ピュアな味わいだから飲み疲れない。関東方面からも見学の方がみえていて大盛り上がり~。ラベルデザインには造り手の感性や想いが反映されているから、ワイナリーに足を運ぶとそのストーリーを伺うことができて味わい深いです。

 

減農薬などさまざまな取り組みにチャレンジを続けながら風土を表したワインが次々と誕生している新潟ワインコースト。これからの進化がますます楽しみです。