笑顔になる食卓

お料理教室の記録。ほかにも旅や日常のことを書いていくつもり。

あまった卵黄から生まれた銘菓

 

カヌレ・ド・ボルドー

ボルドーといえば世界的に有名なワイン産地。ここで生産される品質のすぐれたブドウから造られるワインは、渋~いオリがワインの中にたくさん浮遊するのが特徴。そのため、そのオリを粘着性のある物質を投入して吸着沈殿させる!これをすると荒い雑多なものが取り除かれて澄んだ美しいワインができ上がります。ここで使われる「オリを吸着させるある物質とは?」これが大量の卵白でした。そこで余った卵黄を消費するために生まれたのが、カヌレ(溝のあるお菓子)という郷土菓子です。ワイン造りが盛んなボルドーならではのお菓子ですね!ちなみに現地では、駅構内の移動ワゴンで販売されていたり、マラソン大会では走るランナーに振舞われたり、とても親しみ溢れるお菓子です!

ちまたで最近、カヌレが大人気。抹茶をはじめ、さまざまなフレーバーから食べやすいプティサイズまで。香ばしい焼き色、カリカリした食感と中のもちっとした柔らかい食感のコントラストが独特でおいしいカヌレですが、これが焼き時間が1時間以上かかり待っている時間の長いこと!!💦でも焼きあがったときの感動は格別です。

ちなみに、近代のワイン造りでは、卵白は使用されません。出荷前にワインをフィルターに通したり、さまざまな清澄剤が開発されています。

余った卵白、どうしているのかな....

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